骨盤の役割
骨盤には主に4つの大事な役割があります。
では順番に見ていきましょう。
1.内臓や生殖器を守る
骨盤の中には大事な内臓や生殖器があって、骨盤はこれらを支えて守っています。これだけでも骨盤がいかに大事な骨なのか分かっていただけるのではないでしょうか?骨盤が歪んでしまうと、内臓や臓器が重力によって正しい位置より下に下がってしまいます。
つまり骨盤が歪む事で自律神経が乱れ、全身の血行が悪くなる他、肥満の原因になったり、女性の場合は生理痛が重くなってしまったり、皮下脂肪が増えてしまう恐れがあります。
2.衝撃の吸収
人は当たり前ですが、二足歩行しています。この歩く行為を行うと足から衝撃が加わってしまい、それが全身に及びます。その衝撃を骨盤で吸収する事で上半身に衝撃が伝わらないようにしています。
3.上半身を支える
骨盤は身体の中心に位置していて、脊柱に繋がっています。骨盤が歪んでしまって正しい位置からズレると、脊柱等のバランスが崩れてしまい、体重のかかり方が不安定になってしまいます。この結果、肩こりや腰痛といった慢性的な症状が現れます。
つまり、骨盤が正しい位置にある事で余分な負担がかからずに上半身を支える事が出来ます。
4.正しい姿勢で座る事が出来る
骨盤はいくつかの骨の集合体です。その一番下に位置しているのが坐骨です。この坐骨が座る時に最も重要な骨です。坐骨があるから私達は座った時に上半身を適切に支える事ができ、座っても身体に負担がかかりません。
骨盤ケアの種類
骨盤ケアにはいくつか種類があります。
最近は整骨院等でよく骨盤矯正しますという宣伝を見かけるようになりました。
また骨盤矯正の為に良いとされている体操もありますし、骨盤矯正グッズも多数販売されていて、気軽に手に入れる事が出来ます。
骨盤矯正したい思っても、どんな方法が良いのか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか?
ここではプロの方による骨盤矯正とセルフケアによる方法のメリットとデメリットを見ていきましょう。
1.プロによる骨盤矯正
最近は整体院が沢山設立されていますが、他にマッサージやカイロプラクティックでも骨盤を矯正をするという宣伝を目にすることがあるのではないでしょうか?
骨盤矯正をプロに任せるメリットとしては、身体を客観的に見てもらえることや、その場で効果が実感出来る事、何かあったらすぐに相談や質問が出来る事が挙げられます。
自分の身体を第三者が客観的に見て判断してくれるので、自分の身体の状態が分かりやすいのは嬉しいのではないでしょうか?
そして何かあったらすぐに相談が出来るので、本当に骨盤矯正が出来ているのかという不安も解消出来ます。
その一方でデメリットもあります。
プロの骨盤矯正のデメリットとしては、骨盤を矯正した後、それを維持する為に定期的に通院しなければならないことがあります。
そして同じプロでも施術者の腕の良し悪しによって効果が全く違うことや、なかには高額な施術料金がかかる場合もあります。
プロに骨盤矯正を行ってもらう場合は事前にそのお店の口コミや評判を調べてから来院される事をお勧めします。
2.体操やグッズを使って自宅でヘルスケア
骨盤ケアに効果的な体操やトレーニングはお金がかからないですし、骨盤矯正ベルトやクッション、まくら等も一度購入してしまえば、長く使えるのが最大のメリットではないでしょうか?
しかし、やはりデメリットも存在します。
セルフケアの場合、正しいやり方でないと効果が薄い場合や、効果が実感できない場合があります。
またやり方が正しいのか自己判断が難しく、やり方が合っているか等の疑問を相談する相手がいないのがデメリットと言えます。
その他に新しいグッズを購入する度にお金がかかるのもデメリットと言えるかもしれません。
骨盤ケアは美容につながる?
骨盤の歪みを矯正する事で骨盤の役割が正常に機能するようになります。
それによって様々な効果期待出来ます。
・血行不良が改善されて冷え性や浮腫みが解消する
・新陳代謝が活発になるので脂肪が燃えやすくなってダイエット効果も期待出来る
・内臓の機能が良くなるので便秘が改善される
・老廃物等を排出し、身体に必要な物を取り入れる事が出来るようになるので、身体の中からキレイになり、美肌に繋がる
・肩こりや頭痛、腰痛等を解消
・姿勢が良くなるのでプロポーションが整う
またそれによって身体の負担が少ない動きに自然と変化するので、疲れにくくなる
つまり、骨盤の歪みが矯正出来るだけで、美容だけではなく、健康にも繋がります。
監修
・救急医、内科医 増田陽子
増田陽子さん
・救急医、内科医
専門分野
微生物学、救急医療、老人医療
経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務
資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格