捻挫とは?なぜ起こる?

捻挫

多くは少しの段差や傾斜によってバランスを崩した際に関節に強い外力が加わることによって捻挫が起こります。
その時に関節を構成する、靭帯や関節包、周囲の筋肉に過度な負荷がかかります。
この負荷が強ければ強いほど構成する組織に損傷が起こります。
またどの方向に関節が曲がって捻挫を起こしたのか、ということも非常に重要です。
方向によって損傷しやすい部位と組織変わります。
それにより、治癒までの期間や私生活にどれほど影響が出るのか変わります。

内返し捻挫

多くの捻挫はこのタイプです。可動域を考えても内反の方が高いために捻挫を起こしやすいです。この捻挫では、前距腓靭帯が損傷を受けやすいです。

外返し捻挫

内返し捻挫と比べると少ないですが、外反による捻挫も存在します。
主に三角靱帯にダメージを受けることが多いです。
また外力の強さによっては骨折を引き起こす可能性があります。

本当に治ってる?

しかし捻挫が本当にしっかり治っているのでしょうか?
実は治りきらずに放置してしまっている場合があります。
また、それに気が付いていない方も少なくないようです。
例えば足首の腫れや痛みが取れたら捻挫が治ったと思っていませんか?
捻挫を治す際に重要なことは関節の動揺性がどうなっているのか確認する必要があります。
痛みがなくても受傷時に、靱帯や関節包が引き伸ばされてしまったことによって、関節内の安定性を失い、グラグラと不安定な状態で生活していることがあります。
この場合は捻挫は完全に治っているとは言えません。
再発や二次的な怪我に繋がる可能性があります。
捻挫の受傷後は、関節が安定するまで包帯やサポーター、テーピングなどのサポートをする必要があります。それにより靭帯や関節が安定することで捻挫が治癒するのです。

捻挫が与える身体への影響

足首の捻挫を放置してしまうケースは以外と少なくありません。
例えば、股関節やひざ痛、腰痛などはありませんか?
それは、もしかしたら原因は足首にあるかもしれません。
捻挫をした関節は安定性を失う為に、グラグラと不安定な関節になってしまうことがほとんどです。そして靭帯や関節包がゆるいと周囲の筋肉でどうにかしようとして怪我に繋がる可能性があります。
また放置してしまったが為に、骨変形が起きてからでは取り返しがつきません。
放置するとアキレス腱断裂に繋がる可能性もあるなど注意が必要です。

捻挫をしっかり治しましょう!

早くよく治す為には、一定期間の固定が必要です。
足は日々歩く為に使うので、休ませることが難しい部位になります。
そのため、痛みが取れていても機能として充分な回復をしていない可能性があります。
しっかりと対策をして捻挫を克服しましょう。

執筆者

執筆者 岩井隆浩

岩井隆浩

資格
鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師
教員免許(保健体育)
 

専門分野
鍼灸・マッサージ・生活習慣病予防・ダンス
経歴
平成18年日本体育大学卒業
平成21年東京医療専門学校柔道整復科卒業
平成24年東京医療専門学校鍼灸マッサージ科卒業
平成25年麻布十番ループル治療院開業