腰痛の原因を知る

腰痛

腰痛の原因は様々な要因が考えられます。
骨や関節、筋肉、靭帯、神経、内臓など、どこに問題が起きても腰痛になることがあります。
ですので、まずは原因を調べることが大切です。
この原因を調べることで、腰痛の改善に繋がります。
病院ではレントゲンを撮ることがあります。

またもっとひどい症状で、必要な時にはMRIを撮ることもあります。
治療院でも整形外科テストと言われるようなベットサイドでできる検査を行います。
これを行うことで、どこの部分に痛みの原因があるのか目処をつけることができます。
腰は人体の中でもウィークポイントとされています。

構造的にみても腰椎の骨の大きさと、骨盤の大きさは明らかにサイズが異なります。
それだけ負担がかかりやすい可能性があるということです。
大きさが違うということは、周りの筋肉や靭帯が助けてあげないと機能的に動かなかったり、うまく支えることができない構造になっているのです。
ここが一つのポイントになります。
実は腰痛の原因が腰ではなく、殿部や股関節に問題があることがあります。
ですので、検査やテストを行うことで、どこに治療を施せば症状が良くなるのか知ることが大切なのです。

 

腰痛の治療法とは?

原因がある程度特定できたら、今度は治療を考えましょう。
この原因に対して、相性の良い治療であればあるほど回復や治癒は早くなります。
検査を進める中で、軟部組織と言われる筋肉、腱、靭帯、筋膜、皮膚、脂肪組織などが痛みの原因である場合はこんな治療法がおすすめです。

1:マッサージ

痛みの原因となっている対象の筋肉に適切なアプローチすることで腰痛が改善することがあります。
漠然と揉んだり推したりするのではなく、しっかりと対象となる組織を狙って治療することが大切です。

2:鍼灸

専用の鍼を使用して、患部や関係している筋肉や軟部組織に刺激を与えます。
鍼では、施術者の手では届かない深部の筋肉にもアプローチすることが可能です。
また患部だけでなく、腰に関係しているツボを刺激することで様々な方向から腰を楽にしてくれます。内臓の動きが良くなることで改善する腰痛もあるものです。
お灸は、熱の作用をうまく利用して血流をコントロールしてくれます。
熱が入ることで、筋肉が緩んだり、適切に血流が回ってくることで治癒を早めてくれます。

3:整体

良く”歪み”という言葉を聞くことがあるかもしれません。
これは一般の方でもイメージしやすい言葉なのですが、医療的な言葉ではありません。
たしかに、骨盤の状態や位置が周りの症状によって傾いているということは良くあるものです。
その”歪み”や”傾き”が何によって起こっているのかを知ることが大事です。
整体では、筋肉をもみほぐすだけでなく、この骨盤や骨、関節に適切なアプローチをすることで治療する方法があります。
筋肉や、骨、関節、靭帯などの可動域や柔軟性、筋力などを調整することで症状が改善するといことは良くあることです。

腰部では、脊柱起立筋、多裂筋、脊柱管、椎間板、神経などが重要です。
殿部は、大殿筋、中殿筋、大腿筋膜張筋、梨状筋などが重要になってきます。
もちろんその他がどうでも良いということではありません。
しかし、このメインの筋肉の状態がどうなっているのか?
これを知ることはすごく大切なのです。


治療院に行ってみよう

原因を知ること、そして相性の良い治療法を選ぶことが大切です。 これがはっきりしてきたら、今度は実際に治療院に行ってみましょう。
 

1:治療法から調べる

マッサージや鍼灸、整体などの治療法はその治療院によって様々です。
ご自身の症状や状態に応じて、相性が良さそうな治療法を選びましょう。
ケアくるでは、治療法で検索することも可能です。

2:症状から調べる

腰痛の中でも筋肉的な治療や神経痛など様々な症状があります。
治療院によって得意としている症状があるかもしれません。
ケアくるでは、症状から検索することが可能です。
トップ画面のキーワードから症状を入力してみましょう。
 

3:場所から調べる

症状が辛い場合に何度か通院することが必要になる場合があります。
その時に、辛い症状を抱えて通院するのはきっと大変なことだと思います。
なるべく自宅の近所や、勤務先など通いやすいエリアで探すことが重要です。
ケアくるでは、駅や地名、エリアなどでセラピストを探すことが可能です。

※身動きが取れないほどの痛み、冷や汗が出るほどの痛み、強い痺れで身動きが取れないほどの症状などは、重度の腰痛である可能性が高いです。
これは治療院の適応ではありません。
整形外科や病院に通院して検査を受けてください。
場合によっては手術もありえます。
そうならないためにも、普段から身体のケアを心がけましょう。
普段から状態がよければ、自ずと症状も強く出ないものです。
また症状にもよりますが、治癒するまでの時間も短い場合が多いです。

執筆者

執筆者 岩井隆浩

岩井隆浩

資格
鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師
教員免許(保健体育)
 

専門分野
鍼灸・マッサージ・生活習慣病予防・ダンス
経歴
平成18年日本体育大学卒業
平成21年東京医療専門学校柔道整復科卒業
平成24年東京医療専門学校鍼灸マッサージ科卒業
平成25年麻布十番ループル治療院開業